2011年12月12日

ウラニーノワンマンライブat渋谷 2011年12月11日

ウラニーノワンマンライブ/2011年12月11日
at 東京 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUR
『結成10周年YEARグランドファイナル
   〜ウラニーノ新喜劇 アゲイン〜』


1.ランドリーとワールド
2.愛してる
3.花ともぐら
4.中距離恋愛ラプソディ
5.ありがとうとごめんねと
6.月夜のデート
7.明日を照らせ
新喜劇〜「警官の検問」→ピストン大橋脱退撤回
8.前進するビート
9.ツアーメン
10.中央分離帯
11.ファーマーの長男
12.縦笛ハンター
13.音楽はあるか

新喜劇〜「マクースの店員」
EN1.続・やぶ医者とわたし(with 仲道良(ex:ircle))
EN2.ぼくのロケット(with 仲道良(ex:ircle))

DEN.海


今回は時間通りの開場、開演となったワンマンシリーズのファイナル。実に今年5回目となる会場(3、6、9、12月とワンマンがあった。うち3月は2Days)です。開演までの間、山岸選曲のビートルズナンバーが流されていました。ちなみに選曲は……

「Across the Universe」「I Am the Walrus」「Here, There And Everywhere」
「Girl」「Sexy Sadie」「The Fool on the Hill」
「This Boy」「In My Life」「Norwegian Wood (This Bird Has Flown)」
「Lucy In The Sky With Diamonds」「Mr. Moonlight」「Hey Bulldog」
「You've Got To Hide Your Love Away」「Honey Pie」(聞き取り ミスあるかも……)

山岸さんってポールのイメージがあったけれど、意外とジョン派? なのですね……。

さて、ライブはピアノ弾き語りから「ランドリーとワールド」でスタート。コサイギターは1曲目から参加。2曲目はいきなりCD未発表の大名曲「愛してる」! ちょっと苦しそうな場面がありながらも熱唱でした。3曲目は一転して「花ともぐら」。ここでMCが入りました。

「前回の大阪ワンマンで新喜劇をしてみたら大いにウケた。僕らも楽しくなっちゃったのでもう一回やることにした」「これで東京でコケたら僕らは拠点を関西に移します」と堂々宣言。また、これで5回目となるこの会場に慣れてきていることにも触れ、「帰ってきました、という感じ」「楽屋には毎回マウントレーニアが『ご自由にお飲み下さい』と置いてあったが今回は無かった」などなど披露。
さて、「次の曲はまだ名前がついていません。皆さんも、こんなタイトルになるのかな? とかイメージしながら是非聞いてみて下さい。では……『中距離恋愛ラプソディ』。」演奏スタート。って、おい! 会場のお客さんが「?」となる中、ピストン大橋がツッコミを入れていきなりコントがスタートしました。その後も、なぜか小倉ヴォーカル→コサイヴォーカル(超甘美声すぎて会場全体が悲鳴&うっとり)→ピストンヴォーカル(誰も合わせない)とボケをかましながら「中距離恋愛ラプソディ」。しかし本当にコサイ氏のヴォーカルがハマってたな……。この曲は比較的、いい意味でウラニーノっぽくない洗練されたおしゃれなビートのある曲なので、そのせいもあるだろうけれど。

続いて「ありがとうとごめんねと」。山岸氏がキーボードに移動し、「月夜のデート」。力強いドラムの音と共に「明日を照らせ」が次々に演奏されました。
そして、聞こえて来てしまった「新喜劇のテーマ」! メンバーが一旦楽屋にはけて、ステージに簡単な椅子、コーンなどの小道具がセットされます。コント内容は、急いでいるのに警察の検問にひっかかってしまった運転手(ピストン大橋)と、検問で「あいつ逮捕しましょうよ」と怪しい会話を交わすベテラン警官(「おい、小池!」の小池を追いかける小倉)と若手警官(山岸)の会話劇。途中、「持ち物検査だ!」と楽屋からピストンのバッグを本当に持ち込んできてしまい、焦るピストンを尻目に「いまさら聞けない音楽用語」「ベースがうまく見える100のテクニック」といった書物、ラブホテルのスタンプ票(なぜか宿泊代まで詰問w)、挙句の果てにはビリビリに破かれたトランクス(「どういうプレイですか!」「いや、これ仕事みたいな……」「「仕事!?」」の掛け合いで爆笑。もちろん“あれ”です)が出てきて会場がバカ受け。ところが、職業を聞く段階になって、突然会場が暗転。新喜劇モードは一転し、ピストンがひとり、(わりとワンマンでは恒例の)「作文朗読タイム」へ。しかしその内容は衝撃的で、ピストンが相変わらずベースの練習もマネージャー業務もろくにしておらず、今年の夏にとうとう山岸がキレてサービスエリアでピストンに手を上げたこと。積み重なってきたものがあり、その場で「もうこのバンドに居るのは難しいのかな」と思った事。年内でウラニーノを脱退することを決めたとメンバーに打ち明けたこと、などを赤裸々に告白。後で補足も入り「30を超えて思うところもあった」といい、メンバーからは「年内はゆっくり考えてみればいいよ」と言われたとのこと。「そして、僕は……」。正直、あまりにも重過ぎてどちらに転んでもありえそうな状況に、会場は息を呑んでいましたが、「ピストン大橋ではなく“おおはしあきのぶ”となった時に、一体何が残るのだろう……いや、何も残らない!!」と、力強く叫び脱退宣言を撤回! 途中からはカンペを振り回しながらウラニーノへの想いを叫び散らしそのまま「前進するビート」へ! もーーーーーっ!!!!

会場がヒートアップしながら「ツアーメン」へ! そして「中央分離帯」!! 終了後、「ぶっ飛ばせ……ぶっ飛ばせ……風評被害を!」と「ファーマーの長男」へ。終了後、その“ファーマーの長男”が突如ボイス・パーカッションを開始。まさか……! 前回の高知ワンマンで披露され、謎のバンド「はりやまチェリーボーイズ」のオリジナル曲として披露されたあの問題作、「縦笛ハンター」をまさかの(やはりの?)披露! 「ファンキーォォキーベイビーズやゥリーーンに提供するイメージで作りました。はじめて友達を連れられて来たみたいな方、どうぞお友達の耳をこう……塞いで下さい」。実は「縦笛ハンター」はYouTubeにアップロードされているのですが、初聞の方も多かったようで、韻を踏むAメロはあちこちで吹き出す声が聞こえていました。そして本編ラストは「音楽はあるか」。実にボリューム満点な時間が終わりました。

さて、アンコール……と思いきや、またしても「新喜劇のテーマ」! 今度は「マクースの店員?(山岸)」と、お客さん(ピストン大橋)のコント。ワナにはめられて警報装置を作動させてしまったピストンを逮捕しようとする役に警察官(小倉)も登場してのコントタイムでした。
さて、ちゃんとアンコール開始……の前に、今年5回の東京ワンマンでローディーを担当していた方が実はバンドマンの、仲道良氏(ex:ircle)であったことが明かされ、彼をギターに招聘し、何と山岸は本当に久々のハンドマイクで演奏開始! もちろん1曲目は「続・やぶ医者とわたし」! コサイ氏と仲道氏のギターバトルにピストンのベースソロ、小倉ッテはスティックを会場に投げ込むなど次々と演奏がヒートアップ。ヴォーカル選任の山岸氏もかなりハマったヴォーカリストぶりを(前々からちょっと思っていたけれど、明らかに山岸氏は年々パンクになっていく)パフォーマンス。そして2曲目は、ま・さ・か・の「ぼくのロケット」!! 会場大熱狂! こ、こんなに盛り上がれる曲だったのかッ! 当時のバンドグランプリで優勝した理由が分かったような。そして間奏の語りが長年聞き取れなかったのですが、「小さくなっていくその影を見つめながら僕は、“君の手をぎゅっと握ったのでした”」だったんですね。氷解。正に、正に「10周年イヤー」に相応しい集大成的ワンマンがこれで終了しました。

ダブルアンコールがあり、山岸氏ひとりでステージに。朝日新聞12月4日付で紹介されていたという、「津波で家を流されてしまったけれど、ここから見える海の風景が大好きだから、これからもここで生きていきたい」と語った女の子の記事を引用し、「海」を演奏。ぜんぜん違って聞こえました。すごい。なんだこれは。ああ……。

という具合に、めちゃくちゃ詰め込まれたワンマンライブが終わりました。最高でした!! 本当に充実した素晴らしいライブ。ウラニーノのライブは、どれも良いけれど、今回のは特に良かったのではないでしょうか。コントもほんとに面白かった(手荷物検査!!)。でもほんとうに面白かったのは、コント中散々『小池を追いかけるベテラン警官役』を演じておりながら「小池って誰?」とぶっちゃけてしまった小倉氏かな。

さて、ここまで来れば次はいよいよ、CDです!
結局今年は1枚も出せなかった新譜、ぜひ待っております。