2011年09月28日

ウラニーノワンマンライブat渋谷 2011年9月25日

ウラニーノワンマンライブ/2011年9月25日
at 東京 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUR
『ウラニーノ結成10周年記念YEAR第2弾! 毎月ワンマン Season2
〜収穫の秋!新曲祭り〜』

1.夜を越えて (新曲)
2.TONIGHT
3.晩夏 (新曲・初披露)
4.中距離恋愛ラプソディ (新曲)
5.神様と東京ウォーク (新曲・初披露)
6.明日を照らせ (新曲)
7.荒川クルーズ (新曲・初披露)
8.ツアーメン
9.夕焼け、ぼくらを焼き尽くせ
10.戦場に咲いた花 (新曲・初披露)
11.ファーマーの長男 (新曲)
12.ファーマーがダーリン (新曲・初披露)
13.続・やぶ医者とわたし
14.愛してる (新曲)
15.音楽はあるか (新曲・初披露)
E1.終着駅
E2.前進するビート
D1.祈り (新曲)


という訳で、今年3回目となる渋谷PLEASURE PLEASUREでのワンマンライブ報告! とその前に、開場前のおはなしから。今回は照明機器のトラブルで、開場が20分、公演開始が60分遅れるトラブルが発生。「開場」といっても、ホール内には入れずロビーに人がすし詰めになる事態に……。これなら会場の外のほうが良かったな。何か、避難してきているようでした……。
で、ライブは「新曲祭り」と銘打たれただけある凄まじい内容で、何とアンコール含め18曲中、12曲がCD未発表の新曲! しかもこの日は6曲が初披露となり、もはやアルバム出せるじゃん! しかもまだ新曲があるという、ウラニーノの現在の「モード」が伝わるようなライブでした。
また今回はステージが変わっていて、左側にドラムが前へ置かれた横並び一列の構造。サポギのコサイ氏は1曲目からフル参加。「収穫の秋」のタイトルからか、中盤といい、歌って読んで踊っての「小倉祭り」とも言うべきドラム小倉の大フィーチャーぶりが面白かったです! いい人だ。
一方でピストン劇場はバッサリとカットされ、なぜかステージでも奥の方に座り、珍しくMCでもほとんどからまないという異様な(笑)ライブに。いつ仕掛けてくるかとドキドキしていたが、最後まで何もありませんでした。いや、まともなライブなのですが、何だろう、この不消化感(笑)
新曲「晩夏」は、アコギ2本とチャイムの音が折り重なるフォーキーな作品。日本語の言葉のひびきを大切にした叙情的な歌詞で、アレンジは似てないがくるりの「宿はなし」っぽさ、と言えば伝わるだろうか。照明もオレンジ色に照らされ、一面寂しげな夏の終わりに包まれました。素晴らしかった!
前回のワンマンで曲名がないまま披露され、こちらでは通称「ビン」とお伝えしていた新機軸「中距離恋愛ラプソディ」は、2度目にしてこのタイトルを通じてようやく歌詞の内容が飲み込めてきた感じ。いい意味でウラニーノらしくない、ミディアムなラブソングでした。いろいろ共感。等身大だなぁ。ほんとに、不思議だよね。話せることはたくさんあるのにね……。
同じくスロウ気味の「神様と東京ウォーク」は、東京に『慣れてしまった』主人公が誰かの為に十字を切るまでの歌。「荒川クルーズ」は、やー、実にウラニーノらしい! 変わったシチュエーションに集う人々を描いた物語。毎度「妙な方向にエネルギッシュ」な主人公とその彼女と、ちょっとビターで愛おしい人間模様。どこにもいけない人々が、さぁ出発……する前に曲が終わるのが、いいですね!
その後、唐突に怪しげなギターと照明と共に始まった山岸氏による語り。「友達の彼女のそのまた友達だったか……」偶然家が近かった女性を乗せて深夜の首都高速を走る男のハードボイルドな深夜の東京風景……。「雲の子を散らすように都外に散っていくタクシー」を横目に、沈黙が包む車内。「寝てしまってもいいですよ」と声をかける男に、ふと「運転がうまいですね」と声をかける女性――。「職業がら、ちょっとね」「えっ、タクシーの運転手さんですか?」。ブウン。ちょうど荒川をさしかかった車。外は漆黒の闇。「分かった、長距離バスの運転手さんだ」「……違います」。「えーっ、じゃああと、何だろう……」。走る緊張。男は静かに口を開く……。「あるんですよ、その職業は……        ツアーメンです!」 場内大爆笑。途中からオチが分かった私は笑いをこらえるのに必死でした。一度きりでこれはもったいない!どこかで公開してほしいものです。そんな「ツアーメン」でも、前述のとおりピストンフューチャーは本日ゼロだったので「たまに滑っても〜」のお決まりは、なし。もはや十八番とも言うべき「夕焼け〜」を挟み、ライブは後半へ。
今後恒例になる? に違いない麦藁帽をかぶり、小倉氏のドラムから「ファーマーの長男」がスタート。終了後、間髪を入れずに唐突に始まるディスコサウンド。「次の新曲は、『ファーマーがダーリン』です!」。まさかの小倉ヴォーカル投入に会場大熱狂! 「嫁と米を待つ」ではなく「土地と家を持つ」w まさかのステップまで踏まれ会場がダンスホールに……とまではノラないお客さん。どうかめげずに続けて、ウラニーノ! 途中から小倉マイクのスイッチ切られちゃってたね……。また「続・やぶ医者とわたし」では、これまで存在を消すように佇んでいたピストンが普段の3倍以上の長さのベースソロを披露!
そして毎度毎度、本当に圧巻な新曲「愛してる」の演奏。こんなの見たこと無い、と言うぐらい感情的に吼えて歌いちらす山岸氏に思わず圧倒されました。「愛してる」。凄まじかった……。ほんとにすごい曲なのです。この曲でウラニーノには世に打って出てほしいのです。Mステ出て欲しい。で、「口パクであて振りで『愛してるぅ』と叫んで歌っていました」のとこやってほしい。ひねくれてるかな。でもこの曲、ほんとに、21世紀の「歌うたいのバラッド」、あるいはライクアローリングストーンズ。
最後に、山岸氏のダイアリーで詩が先行公開されていた新曲「音楽はあるか」でおしまい。HPになかった歌詞や、「シャララー」というコーラスも加わっていました。ただ、この部分であの詩の凄みがちょっぴり薄まった感じもしたかも?
アンコールは「終着駅」。「みんなで歌って下さい」と、サビの一部で山岸氏がマイクから離れたりしていましたが、みんなの声聞こえなかったな……。「前進するビート」でノリノリになりながらアンコール終了。前回はこの後1曲まるまる手拍子が続いたにも関わらずDEnが無かったのがちょっぴり寂しかったけれど・・・今回は山岸氏、出てきました! 前回、震災後すぐに書いたと紹介された名前の無い新曲(ここでは「包み込むように」とお伝えしました)は、「祈り」というタイトルで披露されました。すてきな曲。1番と2番が入れ替わったかな?
本当にボリュームたっぷりのライブ。柿ももらって、新曲の感想が欲しいとのことで皆さん普段以上にアンケートを書いていらっしゃいました。ピストン成分が薄かった以外は実に濃厚なライブでした。毎月ワンマンのグランドフィナーレは、やはり12月! ここで行われるようです。たのしみ〜!
今回のライブで、新曲群は、「東京」を中心にして、あの街で懸命に生きる、どこにも行けないような、けれど明日や、君や、歌や、あるいは何かを信じ抜こうとする人々のうたが多かったように思いました。今のウラニーノのモード、すごいよ! 来たるアルバムが、本当に楽しみです。
MCでちらっと、「ウラニーノは1月から、ライブをちょっとお休みするかもしれないので……」と漏らしていたから、その辺りから何かあるのかな? 「えぇ〜!!」という声に、「あっ、じゃあやります!」とすぐに怖気づいた山岸氏がかわいかったw 以上です。長々と失礼しました。では!